わたしたちは、昔から、お正月やお盆など生活に節目をつける習わしがあります。
その節目の日には、敬虔な気持ちで神様やご先祖様に感謝します。
つまり、それがハレの日です。
ハレの日には、家族やみんなの幸せや健康を願って、“ご馳走”を作り、神様やご先祖様にお供えをします。
その食材として、昔から用いられてきたのが“こうや豆腐”です。
原料は、“大豆”です。五穀のひとつである大豆は、神様からの授かりもの。
古来より、飢えや病から守ってくれる“邪気払いのパワー”があると信じられてきました。
こうや豆腐にも、そのパワーが期待されてきた、と考えても不思議ではありません。
そのうえ、大豆より消化に優れ、生の豆腐よりタンパク質やカルシウム、鉄分などの栄養もたっぷり摂れるのがこうや豆腐。カラダにとっても良いのです。
まさに、ハレの食材の主役といえます。
ハレの日にこうや豆腐をいただく風習。
それは、いにしえの人々の生活の知恵なのです。
わたしたちも、それにあやかって、ハレの日にこうや豆腐をいただきましょう。